排尿障害の治療|加西市北条町 たまだ泌尿器科クリニック|残尿感 尿が出にくい など

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排尿障害の治療

排尿障害とは

排尿障害とは、何かしらの原因があって正常な排尿行為ができない状態を言います。
具体的には、尿が出にくい、残尿感がある、尿が漏れてしまう、排尿時に痛みがある、などです。排尿障害は、ある病気や障害によって引き起こされたりすることがよく見受けられます。排尿障害の症状が起きる病気には、前立腺肥大症、過活動膀胱、腹圧性尿失禁、神経因性膀胱、間質性膀胱炎などがあります。

正常な排尿では、ある程度膀胱に尿がたまったのちに尿意を感じ、排尿をします。また排尿は自分の意志で容易に行うことができ、痛みはなく残尿感もありません。しかし、排尿障害はこの排尿の一連の流れのどこかに困難が認められる状態を言います。

排尿障害がよく見られる代表的な疾患

前立腺肥大症

前立腺は男性にのみ存在する膀胱付近にある臓器で、尿道を取り囲んでいる栗の実ほどの腺組織です。ここでは精子の活動性を高める前立腺液を分泌しています。この前立腺が肥大化することを前立腺肥大症と言いますが、ここが肥大すると前立腺の筋肉が過剰に収縮して尿道が圧迫されたりするために、尿が出にくくなるなどの「排尿トラブル」を起こすようになるのです。

前立腺が肥大する原因は、まだ完全には明らかにされていません。ただ男性ホルモンの働きや生活習慣病、食生活などが関係すると言われ、年齢が高くなるに従い前立腺肥大症の患者様は増加します。ちなみに80歳以上になると、実に8割以上の方が前立腺肥大症になると言われます。症状に関しては、尿をする回数が多い(1日8回以上)、急に尿がしたくなって我慢するのが難しい、我慢できずに尿を漏らす、夜中何度もトイレに行く、尿が出にくい、などです。

治療につきましては、α遮断薬などによる薬物療法が行われますが、それでも改善効果が認められない場合は、手術療法が検討されます。

前立腺炎

前立腺で起きる炎症が前立腺炎です。前立腺炎には急性と慢性がありますが、症状や経過はそれぞれ大きく異なります。急性の場合、多くは尿中の細菌による感染で起こります。そして感染すると、発熱や排尿困難、排尿痛や残尿感、頻尿などの症状がみられます。さらに前立腺の腫れのために尿道が圧迫され、排尿障害をはじめ尿閉(尿が出なくなる)になることも少なくありません。検査では、問診や検尿、前立腺の触診によって炎症の状態を調べます。急性前立腺炎と診断された場合は、抗菌薬の点滴もしくは内服薬での治療となります。なお炎症が強い場合は、入院加療が必要になることもあります。

慢性の場合は、細菌感染によって慢性化したもの、細菌の感染ではない非細菌性(マイコプラズマ、クラジミアなど)の病原体が原因であることもあります。そのほか原因がはっきりせず、ストレスや免疫の異常、骨盤内の鬱血が影響することがあります。慢性前立腺炎は、20~40歳代の男性に多くみられ、陰部の不快感、排尿時・排尿後の痛み、射精時・射精後の痛み、精液に血が混じるなど多様な症状が現れます。治療法としては抗生物質や排尿改善薬の使用、医師による生活指導を受けることもあります。

腹圧性尿失禁

女性は、お腹に強い力(腹圧)が掛かると「骨盤底筋」という筋肉が、膀胱と尿道を支えます。これにより尿道が締まることで、尿が漏れるのを防ぐという仕組みになっています。ただ、この骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすると尿道をうまく締められなくなり、尿漏れを起こすようになります。この状態を腹圧性尿失禁と言います。

腹圧性尿失禁は、咳をする、くしゃみをする、笑う、走る、テニスやゴルフなどのスポーツをする、重い物を持ち上げる、坂道や階段を昇り降りする――。このような強い腹圧が掛かるような動作をした際に尿が漏れてしまいます。症状が疑われる場合は問診や各種検査によって診断し、パッドテストなどを行うこともあります。日本泌尿器学会によると、女性の4割を超える2000万人以上がこの疾患に悩まされているといわれています。

治療で大事なのは、緩んでしまった骨盤底筋を鍛えて、臓器が下がるのを防ぐようにすることです。軽症の場合は「骨盤底筋体操」**を行います。これにより、尿道や肛門を締める力・コントロールする力をつけて尿漏れを防ぎます。また薬物療法として、尿道を引き締める働きがある薬(β受容体刺激薬)などを用いることもあります。

このほかにも保存的治療として、電気刺激療法(干渉低周波療法)や磁気刺激療法があります。保存的治療にうまく反応しない場合には、手術療法(メッシュテープを尿道の下に通してサポートするTVT手術など)が検討されます。

  • パッドテスト:水分摂取後に60分間、決められた動作や運動を行い、検査前後のパッド重量を計測し、尿失禁の重症度を判定する検査です。
** 骨盤底筋体操の行い方
  1. 仰向けに寝て、両足を肩幅に開き、両膝を軽く立てます。
    (椅子に腰掛け、床につけた両足を肩幅に開き、背筋を伸ばした姿勢で行っても構いません)
  2. 体の力を抜いた状態で、肛門と腟の両方を締めます。
  3. ゆっくりと5つ数えたら力を抜きます。
  4. 1~3の動作を5分くらいずつ、1日に2~3回行います。

間質性膀胱炎

間質性膀胱炎は、昼夜を問わず尿の回数が多くなったり、我慢できないほどの尿意切迫感、または尿が溜まったときに膀胱に強い痛みが走ったりする症状を言います。

原因は完全に明らかにはなったわけではありませんが、熟成チーズ、大豆、赤ワイン、柑橘類や炭酸飲料など酸性が強いもの、わさびや唐辛子、こしょうなどの香辛料、コーヒーなどカフェインの多く含まれているものを食べた後に痛みが強くなったりすることがあるため、尿中に排出される物質の関与が示唆されています。

治療では、完治を目指すのではなく、症状の緩和、消失を目標に置くようにします。治療法としては、萎縮した膀胱を水圧で拡張する水圧療法をはじめ、薬物療法、膀胱訓練など、いくつかの方法を組み合わせて行います。

神経因性膀胱

神経因性膀胱とは、排尿をコントールしている神経回路のどこかに病気やけがによる損傷(脳梗塞や脳出血、脊髄損傷、糖尿病による末梢神経の障害など)が生じることで、尿を溜めたり出したりすることが、うまくできなくなった状態です。症状は頻尿をはじめ、急な尿意、トイレに間に合わない、尿が途中で止まる、尿勢が弱い、排尿に時間がかかる、残尿感など多岐にわたります。

治療では、そもそもの原因となっている疾患の治療を行うことが優先されますが、薬物療法による対症療法も行います。

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